札幌市健康スポーツ医協議会会長を仰せつかっております、カレスサッポロ北光記念クリニック所長の佐久間一郎です。
札幌市健康スポーツ医協議会は、スポーツ医学の進歩・普及と市民の健康の維持・増進を図るため、平成6年6月に設立された札幌健康スポーツ医学研究会が、スポーツ医学に関与する医師の組織作り、ならびに地域における健康スポーツ医の実践的活動の推進を図るため、平成17年4月に設立されました。
当協議会の事業としては、1.会員の研修に関する事項(一般競技者向け講習会も含む)、2.地域医療活動に関する事項(医療支援等)、3.スポーツ医学領域における調査研究、4.会員相互の交流に関する事項、5.組織強化に関する事項、6.関係団体との交流及び提携に関する事項、7.その他本会目的達成上、必要な事業を掲げてります。
実際の活動としては、毎年2回、日本医師会認定健康スポーツ医の再認定研修会を開催し、「健康スポーツ医」の先生方に再認定用単位を付与すると共に、毎回題材を変え、種々の演者にご講演をお願いすることにより、最新のスポーツ医学の普及、地域医療活動の紹介、競技者の競技力向上、会員相互の交流等を企図しております。また毎年、札幌市医師会医学会でスポーツ医学の演題を発表しております。
最近まで、日本医師会認定「健康スポーツ医」を取得しても、その活動の場がなく、また再認定の条件となる「健康スポーツ医活動」の実践ができず、その取得によるメリットもはっきりとしない状況でした。実際には今までは、特定保健指導の認定医療施設の医師が、本資格を有するか否かが記載されるのみでした。しかし本年度から、日本医師会が推進する「かかりつけ医」制度の取得条件の点数(5点)として、「健康スポーツ医活動」を行っていることが加えられました。
さらに、「健康スポーツ医活動」実践の機会も出てきました。生活習慣病等(肩こり、腰痛症などの整形外科疾患を含む)を有する患者に、先生方が運動処方を行う制度です。この制度は厚生労働省が、「健康運動」を国民に広めるために20年以上前に制度化したものですが、実質的に札幌では平成29年1月から運用可能となります。この制度の先生方へのご案内も、当協議会が行わせていただきます。
今後とも、札幌市健康スポーツ医協議会は、会員の先生方へ健康スポーツ関係の事業遂行、各種事業のご案内をさせていただきます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。